2020TJAR選考会レポート
6月26日AM2:30満月が顔を出す駒ヶ岳の麓で静かに始まる2020TJAR選考会。
世界的なパンデミックが訪れ昨年のレースは延期となり、今年2021年に持ち越されました。
まだまだ続くコロナ渦、選手・スタッフともに受付にて選考会が行われる前14日間の検温・詳細な体調管理を記載した用紙と抗原検査(PCR検査)の結果を報告。また、選考会後7日間も検温・体調管理を行い体調が悪化した場合は事務局への報告をするという対策の中着々と準備が進みます。
前年の台風で山道や林道が崩落し新たなルートがコース設定されました。
道中のチェックポイントや実施試験を確認しながらスタートまで念入りに準備を進ます。
今回の選考会に書類通過した参加者は41名となります。コロナ渦で国内レースの中止が続き思うようにレース結果を残せないという状況下で計画的に実績を積んでこの地に立つことができたメンバーです。
そして、いよいよ待ちに待った選考会スタート、緊張感が漂う中真剣な眼差しや笑顔で出発していきます。
新たなルートを地図で確認しながら各自のペースで足を進めていきます。
天候は曇り、最高気温27度・最低気温17度。湿度が高いこともありアスファルトの上では最高気温に近い中での走行となります。
順調に関門を通過し、道中で行われる地図読みやテストを行いキャンプ地である長衛小屋キャンプ場へ。
17時を過ぎたあたりからポツポツと雨が降り始めました。
山での天候変化に柔軟に対応していることも山岳レースを行う以前に重要な自己管理となります。
キャンプ地では、各関門の通過時間や地図読みでチャックポイントを記載した地図を提出します。
キャンプ場では、シェルター張りの実践テストが行われます。
シェルターはレース中に雨風を凌げるとても重量な道具です。
「どんな環境の中でシェルターを使用してきたか」張り方やスピードを見ながら山で鍛錬を積むスタッフが審査していきます。
レース中疲れ切った身体を少しでも休める貴重なシェルター。疲れ切った身体で張るんです。
レースの過酷さを知っているからこそ妥協なく厳しい審査が行われます。
そして、一時の休息。
27日AM1:00、一時間後の再スタートのために続々と起床し始める参加者たち。
雨も上がり気温も高くこの時点でのリタイヤはありません。
AM2:00 山道からのスタートとなるため、キャンプ場に着いた順に列になってスタート。
ラストスパートへ全力を出し切ります。
そして、仙流荘でのゴール。
タイムレースはここまで、この後筆記を行い終了です。
7月1日の選考結果発表を待つのみとなります。
この間、実行委員は審議に審議を重ねております。
「Trans Japan Alps Race 2020」新たな舞台が始まります!
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