top of page

Team East Wind Patagonia Expedition Race2016 報告会Report.2〜いざ、パタゴニアの地に〜

約12時間のフライトでカナダのトロントに到着し、6時間のトランジットののち11時間かけてチリの首都サンチアゴへ、更に10時間のトランジットで南北に長いチリを5時間かけて南下していく。合計時間45時間以上をかけレース会場となるプンタアレナスに到着した。

Team East Windは現地入りがどのチームより早く、レーススケジュールとは別に優先的に受付や装備チェックをしてもらえる。また、主催者の所に訪問して最新情報や質疑応答にも応じてもらえる。(コスタリカ世界選手権に同行した際、英語やスペイン語でのやり取りが主で聞き取りが間に合わなかったり、質疑応答に時間がかかってしまう場面も見受けられました。)

何より驚いたのが、このパタゴニアンエクスペディションレースではレースのルールブック(競技説明)が無いことだ。ルールブックに記載されている情報はかなり重要な情報で、レースの勝因にも大きく関わってくる。

レースが始まるまでのチーム内の様子はFacebookページ『Great Traverse-田中陽希 プロジェクト』をご覧いただくと面白い動画と共に楽しめます。

14日の22時からキャプテンミーティングが始まる。

キャプテンである田中正人選手がホテルの部屋に戻ると「陽希の予想が当たっていたよ!」と地図を見てビックリする。

チリの最東端からスタートし、ほぼ真西にレースが展開していく感じだった。

スタートはランで始まり、その後マウンテンバイクで一気に272kmのパタゴニア大平原を駆け抜ける。その後、トレッキングの76kmを進み、再びマウンテンバイクで110km北上し、カヤックで海を渡る。後半は、トレッキングで一番難しいエリアを56km進み、シーカヤックで17kmのフィヨルドを渡り、最後にトレッキング41kmでゴールとなる。

20年以上のレースを経験している田中正人選手でも一度のセクションで272kmは初めてのとのこと。

総合距離612kmでマウンテンバイクセクションそのうち382kmあり、6割以上を占める。

そして、地図を見てメンバーが唖然とたのがほぼ真西に移動するので、パタゴニアンエクスペディションレースで脅威となる『向かい風』が常に立ち向かうことになる。風が吹く吹かないはチームの運次第となる。

シーカヤックセクションの距離は23km。前回までのレースでは約80km近くあったそうだが、レスキューの関係から今回のレースでは短く設定された模様。

トレッキングセクションは大きく二つに分かれ、一つはトゥルバ(苔が群生する広大な湿地帯)の多いエリア、もう一つは氷河のある山岳エリアとなる。

不安要素であるマウンテンバイクのトレーニングが行われていなかった田中陽希選手が心配となるコース設定だった。

いろんなことが想定される中、ホテルへ戻り徹夜の戦略会議が始まった。


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
まだタグはありません。
bottom of page