ARJS'16 岐阜長良川大会Report.3
ボルタリングからマウンテンバイクで郡上八幡町へ戻り、CP14からフォトオリエンテーリングです。
岐阜長良川大会では歴史ある街並みのなかレースが楽しめるのも醍醐味の一つだと言えます。
今年は、郡上八幡城の城下町で行われました。
ここで、少し歴史を!
天正16年(1588年)に稲葉貞通が城主となり、郡上八幡城の大改修を行った。その内容は八幡山の麓に新たに濠を掘り、本丸に天守台を設け、塁を高くして、塀を巡らし、武庫と糧庫を増築し、鍛冶屋洞に面して大きな井戸を掘り、二の丸を増築して居館とした。この時、近世城郭としての郡上八幡城の基礎が築かれ現在の形となりました。
遅咲きの八重桜が満開に咲くなかでコンパクトカメラを片手にスタートです。
入り組んだ道の中、行ったり来たりと選手の皆さんもポイントを見つけ出すのに一苦労。
気温も上がりはじめ体力の消耗が見え始めました。
郡上八幡町を歩いていると所々にこういった給水できる場所があり、水の都ならではの景色を楽しめます。
フォトオリエンテーリングを終え、CP14から再びマウンテンバイクで進み川原へ!
今回のラフティングコースは去年より増してロングコースです!
長良川特有の瀞場と急流が入り混じるコースで、通常ラフティングツアーでは下れないコースを漕ぎ進みました。
CPをクリアしながら今回のラフティングセクションでは「スラローム」というセクションも設けられました。
スラロームとは、川上にゲートが垂れ下がっておりそこをボートに乗っているメンバー全員が潜るというものです。
ゲートではダウンゲートとアップゲートがあり、ダウンゲートは上流から下流に向かって潜り、アップゲートは下流から川を漕ぎ登って上流に潜り抜けるものです。
長良川の水量が多かったため、なかなかこのセクションをクリアできるチームはおらず、1時間近く時間を費やしてしまったチームもありました。
そして、ラフティングセクションでは安全を期して現地のガイドが乗車していますが、主に舵取りは選手が行います。なので、こんなハプニングも!
ラフティング用語で「ラップ」という現象です。
見ての通り岩にボートがラップしたように張り付くことを言います。
ボートは岩に張り付かずひっくり返って流れました。
豆知識ですが、ひっくり返って流れることをラフティング用語では「フリップ」と言います。
勿論、アドベンチャーレースはリスクが付き物のレースです。セルフレスキューを基本とし個人のスキルが伴われる競技ですので普段から体力作りやレスキューの基礎トレーニングがとても大事です。
ラフティングの技術に自信がないチームはガイドに舵をお願いすることも可能でタイム加算はされます。
ラフティングセクションからはゴールまでランニングです。
ラフティングの格好をした状態でランニングは最後の体力を使い切る登り道!
しかし、選手の皆さんは物ともせず駆け抜けゴールしていきました。